小さな芽
ふたりは私の共通の、心許せる友達で
ふたりの恋は、私だけが知る、特別なものだった。
長い年月をかけて、花や木は、その命を育てて行くけれど
たったひとつの小さな火が、一瞬にしてそのすべてを焼き尽くすように
君たちの小さな過ちは、どうにも消えては行かなかったね。
ただ、黙っているだけで、伝わる想いがあることを
まだ、君たちは知らなくて、笑顔の裏で迷いつづけて
見失ったものも信じられずに、ずっと疑いつづけてたなんて・・・。
やがて離れてゆくふたりを、私は遠く見つめることしか出来なくて
泣いてる君を前にして、私はどんな言葉を選べばいいのだろう。
私にも、あんな頃があったはずなのに、何も出来ないなんて・・・。
ただ、ひとつだけ言えるとしたら
どんなに緑が枯れ果てても、どんなに森が燃え尽きても
いつか季節はめぐり来て、大地に新しい芽は生まれ来る。
必ず、生まれ来る。
枯れ果てたふたりの心にも
いつか必ず小さな芽が、そこに生まれ来るように・・・
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