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2004.12.31

翼の存在

いつまでも、その場に居つづけることは出来ない、のだと思う。
どんな人生においても、たとえ今が不幸でなくても・・・。

物心がついた時から私には、固くて厚い心の壁が、
随分長いこと目の前にあって、その内側にいることが
自分の居場所だと思っていた。

他人が本当に、本当に苦手と言うか、嫌いというか・・・
出来れば誰とも話さないままで、日々がずっと送れたら・・・と
いつも心で考えている。
そういった意味では、私は決定的に何かが足りない。
決定的な何かが・・・。

自分でもそれを知っている。そして、それを理解している。
けれども、私はココから出られないでいる。
まるで、母親の体内にいるようなぬくもりの中で・・・。

でも、いつからか、”このままじゃいけない”と心が内紛を起こしはじめた。
何度か自分を変えようと、無理して明るく作った時期もあったけど
なぜだろう?その度に、心は必ず無数の傷に、苦しみあえいでいた。

もしも私が鳥だとしたら、たぶん私は翼の存在を知らないでいる。
仲間達は、あんなに空高く飛んでいるのに、私は地上でそれを見ている。
地上に居れば、落ちる心配もなければ、風に飛ばされる不安もない。

ココはとても居心地がいい。
でも、きっと、このままじゃいけない。
たぶんそんな場所に、私はずっと居続けている。

闇の中、私の目の前には、崖が広がっているのかもしれない。
心がそれを伝えようとして、私に試練を与えているのだとしたら・・・

方法はたった、ひとつしかない。
でも、私はそれをためらっている。

この翼で、本当に空を飛べるのだろうかと・・・


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