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2007.10.13

「歩くということ」



    確かに走れば一等になれるかもしれない。
    名誉やお金を得られるかもしれない。
    そこから人々を見下ろせるのかもしれない。
    けれども走るということは
    目の前以外は何も見えない。
    言葉さえも何も交わせない。
    後ろで誰かが倒れても
    君は知らずに走り続けるだろう。

    だから僕はこう思う。
    歩いてみるのはどうだろう。
    急いでも人生の時間は気まぐれ。
    自分の意志では決められない。
    何も急ぐ必要はない。

    歩けばまわりが見えてくる。
    歩けば空を見上げられる。
    歩けば誰かと寄り添い合える。
    愛を語り合うことも出来る。

    この世に生まれてきたのだから
    何も見ずにひとり生きるよりは
    何かに触れあい語り合えるほうが
    次の世代に君は引き継げる。

    寄せては返す波のように
    母のおだやかな心音のように
    歩く早さは”いのち”に似ている。
    つまり歩くということは
    この地球と生きるということだ。



    

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