心と体

2007.10.31

「形のないもの」



   形もなければ 見えもしない。

   触れなければ 匂いもしない。

   とても不確かなものだけど

   人はみな信じてる。

   それはなんて素敵なこと。

   いろんな形でその愛は。





Rabenda07


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2007.10.25

「誰もが持っている心は」



   誰もが持っている心は

   人見知りで恥ずかしがりで

   何も言えなくて迷っていて

   ずっと内にこもったまま

   こんな体の中に隠れて。





Mori27

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2006.01.05

「泣いていいよ」



泣いていいよ。


もう二度と

泣かない覚悟があるのなら。


yuuyake



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2005.09.07

「雨上がり」

雨上がり。

空が笑った。  私が晴れた。

sora021






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2005.07.29

「追いかけても、届かないもの」

追いかけても、届かないものを
あなたは言葉なく、教えてくれた。

それは私の中にあって
それはあなたの中にあって
決して触れてはいけないもので。


ma8

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2005.02.20

夜をとめて

哀しみが風に消えるまで
もう一度だけ、夜をとめて。

neon

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2005.02.04

欠落した心

「あなたには、心の中の決定的なものが欠落していて
その不完全さが、あなたと周りの人間を不幸にしている。」
「私の何が欠落していると言うんだ?」
「それはあなたの・・・・」

それから先の言葉が、
どうしても思い出せないでいる。
ある日、誰かが私に言った
明け方に見た夢の中の言葉。


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2005.02.03

手のひらの幸せ

この頃、いろんな意味で、すべてが間違っているように思う。
そう思うこと自体、すでに間違っているんだろう。
ただ朝が来て、夜が来て、普通にベッドに眠れることを
幸せだと思う人もいれば、退屈で不幸だと思う人もいる。
幸せと不幸の違いが、ただの心の持ち方とすれば
あまり考えもしないで、手のひらに軽く乗せるくらいが
ちょうどいいのかもしれない。

でも人生は、口を開け
その間違いを待っている。

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2005.01.29

「孤独」

たまには「孤独」を愛そうと思う。
いつもみんなに嫌われてるけど
「孤独」もたぶん、それなりに
寂しく思っているのだろうから。

030711

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2005.01.22

楽になるクスリ

泣くと、すっきりするように
つらさも、いつか、楽になるクスリ。

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2005.01.11

深い暗闇

どんなに深い暗闇も
恐れず前を見つめれば
やがて、目は慣れてくる。

だから今は、泣かないで
ただ、じっと、前を見つめて。


hana4

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2005.01.10

心、たおやかに

解決の糸口は何も見つからなくて
眠れぬほどに、誰かのことばかり
恨むような心が生まれたなら。

一度でいいから、まず、相手を許してみる。
そして、離れて自分のことを、もう一度見つめ直してみる。
すると、今まで見えなかったものが、不思議と
心に浮かんでくる。

あとは、ただ、穏やかに
ひたすら心、たおやかに・・・。

jitensya

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2005.01.08

消えゆく雲

嫌な自分に気がついて
心にとげが刺さったようなとき。
どこまでも青い空を見上げ
消えゆく小さな雲に祈る。

「大丈夫、あなたのことは
ちゃんと私が、覚えているから」

雲は微笑むようにして、やがて、その命を終える。
そして、雲は泡のように、私の中にそっと生まれて
そして、雲は母のように、このとげを優しく抜いてくれる。

iwasigumo

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2005.01.07

泣く準備

仕事から帰る。
鍵を開けて、電気をつけて、テレビをつけて、ガスをつける。
少し長くお風呂に入って、ご飯を作って、そして長めにレンジをかける。

つまらない番組に、思いっきり笑って、お酒を飲んで、お菓子をつまんで
そしてシャツにアイロンをかける。

部屋の電気を静かに消して、写真立てをそっと裏返して
窓辺にイスを用意して、そして月明かりに膝を抱える。

それから、ひとり、さめざめと泣く。

yuugumo

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朝の挨拶

あの人は、朝の挨拶も返事もしない。
無視?いやがらせ?それとも嫌われた?
でも、私は、ちゃんと笑顔を与えたい。
何も言わない花も、いつかは
きれい咲いてくれるもの。

hana422


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2005.01.06

触れた喜び

大きなものに触れた喜び。
それがあなたの
何気ない言葉でも。

akahana

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2005.01.04

冬のあたたかさ

こんなに寒い夜なのに
あなたの笑顔が、まだ、あたたかい。


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2005.01.03

ありがとう

やさしさや思いやりは
きっと誰かの哀しい想いが、癒されてできたもの。
ありがとう。ただ、その言葉がうれしくて
今も私を癒してくれます。

哀しみや苦しみは、心が勝手に作り出すもの。
だから、乗り越えられないものはない。
それをあなたが教えてくれた。

ありがとう・・・ ありがとう・・・
なんて力強い言葉なんだろう。


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2005.01.02

流れ星

たとえ夜空に流れ星を見つけても
夢を叶えようと消えゆくまでに
三回願いを唱えることは、現実的にはほぼ不可能に近い。
それでも私は願い続ける、あの頃の私のままでいたい。

それが愚かだと人に笑われても
星空を見上げ続けることに、きっと、人生の意味がある。
夢は叶えるよりも、きっと、追いかけるべきものであると・・・。


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2005.01.01

哀しい気持ち

思うことがあって、今後ことについて
思いをめぐらせる。

仕事のこととか、人間関係とか、人生とか。

それはもう、掃いて捨ててしまいたいものばかり。
こんなにも弱いこの心。小さな自分。

そう思うと、ふいに哀しくなってしまった。
なぜか、のどが痛くなってしまった。
気づけば風邪をひいていた。

優しい人からのお叱りと
思うことにしよう。


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2004.12.31

翼の存在

いつまでも、その場に居つづけることは出来ない、のだと思う。
どんな人生においても、たとえ今が不幸でなくても・・・。

物心がついた時から私には、固くて厚い心の壁が、
随分長いこと目の前にあって、その内側にいることが
自分の居場所だと思っていた。

他人が本当に、本当に苦手と言うか、嫌いというか・・・
出来れば誰とも話さないままで、日々がずっと送れたら・・・と
いつも心で考えている。
そういった意味では、私は決定的に何かが足りない。
決定的な何かが・・・。

自分でもそれを知っている。そして、それを理解している。
けれども、私はココから出られないでいる。
まるで、母親の体内にいるようなぬくもりの中で・・・。

でも、いつからか、”このままじゃいけない”と心が内紛を起こしはじめた。
何度か自分を変えようと、無理して明るく作った時期もあったけど
なぜだろう?その度に、心は必ず無数の傷に、苦しみあえいでいた。

もしも私が鳥だとしたら、たぶん私は翼の存在を知らないでいる。
仲間達は、あんなに空高く飛んでいるのに、私は地上でそれを見ている。
地上に居れば、落ちる心配もなければ、風に飛ばされる不安もない。

ココはとても居心地がいい。
でも、きっと、このままじゃいけない。
たぶんそんな場所に、私はずっと居続けている。

闇の中、私の目の前には、崖が広がっているのかもしれない。
心がそれを伝えようとして、私に試練を与えているのだとしたら・・・

方法はたった、ひとつしかない。
でも、私はそれをためらっている。

この翼で、本当に空を飛べるのだろうかと・・・


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2004.12.30

オレンジ色の月

オレンジ色の月が、あんなところで浮かんでいた。
思わず人生とか、考えたりした。
たまにはこんなふうに、心静かにしてみるのもいいものだ。
毎日の生活の中、あまりにも私たちは、いろんなこと、考えすぎている。

明日のこととか、時間とか、約束とか、仕事とか、
お金のこととか、銀行の残高とか、ローンのこととか、成績のこととか、
子供のこととか、恋人のこととか・・・。

自分のことは
どこにいっちゃったんだろう・・・。


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2004.12.24

いつでも、何度でも

もしも、あなたやこの私に、何かが終わろうとしているのなら
嘆く必要はまったくない。これから何かを始めるために
終わりが用意されているのだから。

そう思えた時にはじめて、人は何度も夢が見られる。
そして、何度も強くなれる。暴力や力じゃなくて
心として、言葉として・・・。

だから私は夢を見る。

いつでも、何度でも。


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2004.12.22

泣いてる君

哀しければ泣けばいい。
素直に涙、見せればいい。

人を恨んだり、怒ったりするより

泣いてる君が、立派なんだ。


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2004.12.21

奪えぬもの

思い出して、
あの日、なんでもないことに
ふたり、笑いあえた日を。

今はこんなふたりでも
哀しみしか見えなくても
ふたり、過ごしたあの日々だけは
誰にも奪えやしないから。


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2004.12.20

まるで魔法のように

まるで消えない魔法のように
眠れぬ夜が
あの哀しみだけ 忘れさせない

本当に大切なことは
言葉そのものではなくて
それを伝えたかった気持そのもの

伝わらなかった想いそのもの・・・


private photo「まるで魔法のように」by Eiichi Aoki

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2004.12.19

ゆっくりと雪のように

ゆっくりと、ただ、ゆっくりと
すべては儚い雪のように
舞い降りてゆくほうがいい。

どんなに早い乗り物に乗っても
ヒトはいつも、それ以上に急ぐ。
それは果てのない欲望と同じ。

ゆっくりと、ただ、ゆっくりと
急がなくても、地球はちゃんと
私たちを乗せて、回っているから。

ゆっくりと、ただ、ゆっくりと
私たちが生まれてきたように
私たちが老いて、死にゆくように。


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2004.12.17

そして、途方に暮れる

忙しさに、私の内面に潜んでる小悪魔たちのささやく声が
聞こえるような気がする。

どうしてこんなに、人を傷つける言葉だけ選んで
私は何をあせっているんだろう?

あれは私の言葉じゃない。
なのに言葉は私の口から、喜ぶように吐き出てる。
きっと後悔することを、心ではわかっているつもりが・・・。

その人が返した言葉のその意味に
気付いた時には、もう、遅すぎて
心は、ただ、あっけなくも、すべてが砕け散っていた。
言葉がこんな、武器になるなんて・・・。

その心の破片が、今も私のこの体を、切り裂くように痛めている。
忘れる事さえ許されない、罪を背負ったかのように・・・。

そんな私を、小悪魔たちが笑ってる。

・・・そして、私は途方に暮れる。


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小さな草

願わくば、私は小さな草でありたい。
何気なくそこにただいるだけの
名もなき小さな草でありたい。

もしも君に踏まれても、驚かないような体になり
もしも君に傷つけられても、じっと耐えるような心を持ち
空を目指してまっすぐに、ただ、黙って伸びていたい。

願わくば、私は小さな草でありたい。
もしもすべての終わりの日に
私に小さな花が咲いて
それで君が微笑んでくれたなら

私の人生はそれでいい。


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2004.12.16

想い出の人たち

「さよなら」で別れた想い出の人たち。
今頃どうしているだろう?

あの頃よりも・・・
寂しくないか、哀しくないか
今も私は気になります。

せめて、あんな「さよなら」で
もう、二度と泣かないように

せめて、あの日が夢のように
消えてなくなりますように・・・。


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2004.12.14

泣いて 泣いて

泣いて
泣いて
泣きつくして
そして あした 「おはよう」と笑う

そんなあなたが 私は好きです


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きらめく光

暗い影がこの世にあるのは
必ずそこに、きらめくような光があるから。

たとえ今は影の中でも
そう信じる心でいたい。


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2004.12.13

君は知らない

消えゆくものはいつだって 何も言わずに離れてゆく
季節が終わりを迎えるように 誰かが見捨てた海辺のように
それでも君は微笑んで そっと「さよなら」を言うのだろう。

君のついたため息は いつか誰かの手のひらを
そっと暖めるやさしさになる。

君は信じないだろうけど きっとまだその日の君を
君は ただ知らないだけ

まだ 知らないだけなんだ。


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2004.12.12

こんな私を泣きながら

こんな私を泣きながら
あなたは叱ってくれる。

あのやさしさにはかなわない。

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2004.12.09

谷川俊太郎の言葉

彼の言葉に触れたとき、いつしか私は
彼の小船に揺られているような気がする。

闇の深さに孤独が襲う。

武器ではなく、彼の詩(ことば)が、
こんな私を救ってくれる。


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2004.12.07

せめて、空を見上げれば

死にたいほどの辛い悩みが
どうしても人にはあるけれども
悩んで下を向いてても
そこには同じ地面しか見えない。

せめて、空を見上げれば
そこには果てしない夢がある。

眠れぬ夜に太陽が
いつか闇を照らすように
静かな夜に流れ星が
そっと願いを叶えるように。


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あなたの正しさに

あなたの正しさに、私は素直になれないままに
ただ、途方に暮れてしまいます。
それはまるで、過ちを許してくれた、遠い親の手紙のように。

私が求めていたのはたぶん、あなたの正しさの中にあって
私が恐れていたのはたぶん、笑顔の中の孤独な静けさ

言葉では伝えられないものを
言葉でなければ伝わらないものを
あなたは絵本を読むように、私にそっと教えてくれた。
小さな吐息とあたたかさの中で。

いつしか眠りについた私は
やさしいあなたの声だけを覚えている。

ただ、うれしかっただけなのに
ただ、感謝したい気持なのに
どうして寂しさだけ、心に残るのだろう。

私は素直になれないままに、帰れないでいる子供のようです。
べつに哀しいわけではなく、夕日の中のオレンジが
まるで私を包みこむような・・・
そんなあたたかい気持ち。

このあたたかさは、きっとあなたが与えたもの。
それでもあなたは、きっと否定するのでしょうけど。

あなたの正しさに、
私はいつまでも素直になれないままでいます。

あなたの正しさに、
あなたの、あの正しさに。

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2004.11.30

この世のすべての哀しみは

言葉が何かを伝えるにしても
心はうまく、それを選べない。

この世のすべての哀しみは
たぶん、そこから始まっていて
この世のすべての幸せは
たぶん、その後にやってくる。

だから、今は、君を信じなさい。

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2004.11.26

この道

この道に正しいも悪いも何もない。
立ち止まらずに、こうして歩いて行けることを
私はきっと感謝しなければならない。

見失いがちな日々の中、傷つき、そして、悩み苦しみ
やがて、どこへも歩けなくなる。
道はいつでも待っている。そんな人達のために。

この道は、何も保証はないけれど、きっと望む何かに続いている。
誰を憎むこともなく、いつかそう思えたなら
私は大きく手を振って、私の言葉で呼びかけてみたい。

私の前を歩いている人に、「そこまでよく、がんばったね」と
私の後を歩いている人に、「もう少しだから、がんばろう」と。

今はダメでも、

今はまだ、ダメだとしても・・・。

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2004.11.23

哀しい幸せ

この苦しみを知っているから
僕はあの喜びを知る。

この哀しみを抱えているから
僕はあの幸せを知る。

哀しみがあるから喜びがあって
苦しみがあるから幸せを感じて

だから僕はもう、どうしようもない
今を嘆いたりはしない。

だって、人は、哀しみも喜びも
同じ涙を流すのだから・・・。

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2004.11.22

小さな手紙

少年のポケットには
出せないままの
何度も何度も書きなおした
1枚の小さな手紙がある。

時がいくら、過ぎ去っても
想いはいくら、伝わらなくても

色褪せた手紙は
無駄なように見えて
実は不思議な魔法を持っている。

メールのように
ケイタイのように

それは、形を変えながら
今、こうして君に届いているんだ。

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2004.11.21

ひろいひろい海のように

ひろいひろい海のように
涙は涙は波のように
ゆるりゆるりとくりかえす
私の小さな頬のうえで


umisora.jpg

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2004.11.16

届かない手紙

S君へ、お元気ですか?君にこうして手紙を書くのは初めてですね。
そちらでは、どんなふうに過ごしていますか?
そこは寂しくないですか?今も幸せですか?
僕達がまだ幼かったあの頃、ふたりは一番の友達だったね。友達だったよね・・・。
あの頃、あたりが暗くなっているのも気が付かないで、ふたりよく遊んだよね。
あの時はお互い親に叱られちゃったね。
それでも、ふたり、時間を忘れ、いつまでも遊んでいたね。
いじめっ子にいつも僕が泣いていると、必ず君は助けてくれたね。
ありがとう・・・S君。今、なぜかあの頃の事がなつかしく思うんだ。

君が事故で死んでしまったのは小学4年の頃だったね。

今でも僕は覚えているよ。あの日の前日、君は学校の下駄箱の場所で
僕に”ねぇ”って、何か言いかけたよね。
でも君は友達に呼ばれて、僕に「また、あとでね」って言ったよね。
あの時の君の言葉が僕との最後の言葉になったね。
小さな約束を残したままで・・・。

僕は、今でもあの約束を待っているんだ。
君が僕に伝えたかった言葉を・・・。

あの日の朝、母が新聞を見ながら、僕にこう言ったんだ。
「S君が死んだんだって・・・」
君の交通事故が、新聞の片隅に小さく載っていたんだ。
僕は母の目の前では泣かなかったよ。君はほめてくれるかい?
僕は声を上げないで、布団の中で蚊のように、思いっきり泣いたんだ。
誰にも見つからないように、悲しくて悲しくて泣いたんだ。

実は僕は、君に謝らなければならないことがあるんだ。
あの時、僕は君のあの新しい自転車が、もしかしたらもらえるかもしれないなんて
泣きながら、そんな事をちょっと思ったんだ。これは、まだ誰にも言っていないことなんだ。
誰にも言えなかったんだ。そんなふうに思ってしまったことを・・・だから君に謝りたいんだ。
ごめんね・・・・S君 許してくれるかい?きっと、君はそこで笑っているね。こんな僕を。
そうさ、僕はあの頃のままだよ。相変わらず泣き虫なんだよ。

僕は、こうして君に、届かない手紙を書いています。
時の流れは早いよね。あれからどれだけの季節が流れたのだろう。
僕にはもう、二人の子供がいるんだ。
平凡だけど、僕は今、幸せな人生を歩いているよ。
不思議だね。こんなに季節は流れたのに、
あの頃の小学4年生のままの君が
今でも僕の心の中で、笑っているなんて。

S君へ。
僕がそっちに行くには、まだまだ当分、時間がかかりそうです。
わかるだろう?・・・こんな僕でも、守るべきものがあるんだ。
だけど、君は待っていてくれるよね。

S君・・・いつか、僕にも君に出会う日がやってくる。
その時に、僕はこの手紙を君に届けたいと思うんだ。
いつか、その日が訪れるときまで・・・・

それが僕からの君へ約束。おかしいかい?
だって、君がいなくなって、長い年月が流れても
僕の友達であることには
何ら変わりはしないのだから・・・。


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2004.11.15

心の波

心には海のような波がある。

最近、私は気が付いたのです。
切なさというとても不確かな人の感情が、小さな波を起こすということを。
その波が大きくなるとき、人はそれを涙に変えてしまうのだろうか?
まるで、ぼんやりしていて溢れてしまった、コップの中の水のように・・・。

笑いの絶えない明るい人が、ある日、ひとりで、窓の外を眺めていたりします。
そんな光景を思いがけなく見かけたとき、私は意味もなく切なくなります。
まるで夕暮れの景色のように・・・ それは心に波が起きる瞬間。

まわりの誰かが誰かの事を、その言葉で傷つけています。
言葉は風に消えていきますが、傷ついた心はいつまでも消えない。
傷ついた心の叫び声は、誰の耳にも届きはしない。
なのにその人は誰にも言わないで、ひとりで何もなかったかのように微笑んでいる。
そんな人を思いがけなく見かけたとき、私はただ、切なくなる。
まるで、親を見失った子供のように、じっと泣き出したいのを我慢している。
それも心に波が起きる瞬間・・・

心の波は、小さなうちは、うまく乗りきることが出来ますが、
大きくなると、やがて嵐のようになり、自分がいる場所さえも見失ってしまいます。
そんなときは、私は何もあわてることなく、流れに身を任せたいと思うのです。
人は結局は、とても小さな存在であって、人生もほんの一瞬の出来事であって・・・
あんなに悩んだ事も、あれほど哀しんだ事も、今思えばそれほどの事ではなかったと
実につまらない事だったと・・・ そんなふうに思える日が、いつか来ると私は信じていたい。

そして、あなたのその哀しみも、そんな日がいつか来る事を願って
絶え間なく揺れる小さな波に、ただ、心、流されるままに・・・。

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2004.11.14

オレンジ色の空

赤とんぼを、追いかけていた遠いあの日。
あの頃、いつも宝物は、
オレンジ色の空の中に輝いてました。

でも、いつしか知らないうちに
ため息ついては後悔が、シャボン玉のように
いくつも生まれては、流れてゆく。

いつか途方に暮れたとき、あのオレンジ色の空が
何も語らぬ老人のように、私に何かを伝えようとしていました。

それはとても大切なことで、それはとても小さなことで・・・。

気づけば私は、また、追いかけてる。
子供のように歌いながら、
あのオレンジ色の空の中を・・・。

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